『孤独のグルメ』さん、大晦日に他局を圧倒してしまう!
大晦日「孤独のグルメ」が他局を圧倒できる納得の理由
内容
民放各局の大晦日特番に目を向けると、低予算ながら視聴率民放2~3位の結果を出し続けているのが、「孤独のグルメ」(テレビ東京系)。近年は日本テレビ、TBS、フジテレビの大晦日特番に勝つケースも見られるなど、その存在感はグルメドラマというレベルを超えたようにも見えます。
テレビ東京は昨年9月15日から月~木曜、17時45分~18時25分の“帯ドラマ”として、「孤独のグルメ 全話イッキ見」を行っていて、現在はシーズン6が再放送中。これはつまり、「夕食時というタイムリーな時間帯にも楽しんでもらおう」という戦略でしょう。
他のエリアでも、テレビ北海道とテレビせとうちが、同様の夕食時に放送。さらに、夕食時の放送を行わないテレビ大阪も9日(祝)14時56分~16時29分、テレビ愛知も7日(土)11時30分~13時5分、TVQ九州も9日(祝)13時30分~16時50分と、新年最初の三連休に傑作選を放送します。「孤独のグルメ」で扱われる大半の飲食店は東京か関東近郊であるにもかかわらず、すべての系列局から重用されていることに驚かされました。
テレビ東京は「孤独のグルメ」がスタートした2012年以降、同作を中心に据えつつ、グルメ番組をジワジワと増やしていきました。しかもそれはコロナ禍に見舞われ、外食の機会が減るという逆境が訪れても変わりません。
テレビ東京が局員、予算、ネット局などのスケールで勝る主要4局を凌駕できたのは、「孤独のグルメ」のスタートから約10年の年月をかけた地道な積み重ねの賜物でしょう。少し見方を変えると、深夜帯のドラマできっかけを見いだし、そこで実績と信頼をつかんだあとにゴールデン・プライム、さらに昼や夕方にもアプローチしていく……。そんなステップアップのルートも主要4局では考えづらいテレビ東京らしさを感じさせられます。
最後に話を「孤独のグルメ」に戻すと、同作の強みはテレビ東京の利益にとどまりません。実際、地方をフィーチャーする出張編などでは観光客を引きつける地域活性化に貢献していますし、全国の飲食店や交通機関、宿泊施設、自治体などから「番組を誘致したい」という声が寄せられているようです。
もう1つあげておきたいのは、とかくネガティブなイメージで語られがちだった“孤食”が「孤独のグルメ」によって尊重されるようになったこと。老若男女を問わず、「1人でも食事を楽しめる」。さらに「1人だからこそ楽しい」というイメージすら広がったことで、「生きやすくなった」という声も見かけるなど、多様性の尊重が叫ばれる現代にフィットしたドラマなのでしょう。
感想
コロナ渦までは1人だとなんか言われていた感じだったけどそれが当たり前になったのがでかいと思いますね。
孤独でも普通になったのかな?
オススメ商品
|
コメント